.NET Coreで使えるPDF作成ライブラリを比較

.NET Coreで使えるPDF作成ライブラリを比較

C#の.NET Coreで使用可能なPDF作成ライブラリをまとめました。
商用で利用できるものや、有償の物から無償なものまで幅広く紹介します。

C#用のPDFライブラリ事情について

C#は.NET Frameworkとセットで使うのが常識でしたが、2016年頃にクロスプラットフォーム対応のFramework.NET Coreが登場しました。
.NET Coreでは.NET Frameworkのライブラリは使用できません。
現在も開発が続いているライブラリは、作者によって.NET Core用に移植されたバージョンがリリースされています。
ライブラリ名にCoreと付くものは.NET Core向けが多いでしょう。

ただし、PDF作成のC#用ライブラリの定番ライブラリと言える物はなく、選定が難しい状況にあります。

ライセンス形態について

有償のライブラリを選定する場合は、ライセンス形態が様々なので気を付ける必要があります。
開発者の端末の台数分に開発者ライセンスが必要なものもあります。
ソフトウェアを利用する人数分の使用ライセンスを購入する形態もあれば、クラウドサービス向けにサーバー台数やCPUのコア数単位でライセンスが必要なものまで様々です。

また、ライセンス形態は変化していくため、必ず購入前にライブラリ公式のサイトに記載されている内容を確認する必要があります。
過去にあった例では、2010年頃まではiTextSharpというライブラリが無償で商用利用可能ということで定番でしたが、バージョン5から商用利用は有償で結構いい価格の有償ライブラリへと転身しました。

.NET Core対応のPDF作成ライブラリ

無・有 ライブラリ名 URL
無償 PdfSharpCore https://github.com/ststeiger/PdfSharpCore
無償 iTextSharp.LGPLv2.Core https://github.com/VahidN/iTextSharp.LGPLv2.Core
無償 Wkhtmltopdf.NetCore https://github.com/fpanaccia/Wkhtmltopdf.NetCore
有償 IronPDF https://ironpdf.com/
有償 iText 7 Core https://itextpdf.com/ja/products/itext-7/itext-7-core
有償 DioDocs for PDF https://www.grapecity.co.jp/developer/diodocs/pdf
有償 ActiveReport https://www.grapecity.co.jp/developer/activereports

無償でおすすめのライブラリ

正直、手放しでお勧めできるものがある状況ではありません。
リスト外にも様々なライブラリは存在しますが、多くは既にメンテナンスされていません。

PdfSharpCore

PdfSharpCoreは、元々PdfSharpとして.NET Frameworkの頃からリリースされていたライブラリです。
PdfSharpは更新も途絶えており、Core版も公式ではなくMITライセンスのため第三者から提供されています。

iTextSharp LGPLv2.Core

iTextSharpのLGPLライセンスのv4.1.6を.NET Coreに対応したライブラリです。
非公式でiTextの古いバージョンの実装のため、新たな新機能は望めません。
iTextSharp v4.1.6を使っていたプロジェクトから移行する場合は有力な選択肢となります。

Wkhtmltopdf.NetCore

HTMLをPDF変換するライブラリの.NET Core版です。
C#のライブラリではなく、各OS用にコンソールからコマンド出来る実行ファイル(Wkhtmltopdf)をC#から呼ぶようにラッパーしたライブラリです。
PDFをHTML(CSS)でデザインできるため、柔軟に調整可能です。
ただし、HTMLとしてデザインするしかないことがデメリットで、ページの概念が無いため1ページ辺りのサイズを超えたら自動で改ページされて出力されます。
テーブル等でページをまたいで出力する場合など、JavaScriptで改ページを制御する必要がある等、要件次第では負担になる場合もあります。

有償でおすすめのライブラリ

有償のライブラリは色々と種類があり、価格差が広いです。
ぼったくりの価格設定のライブラリも多く、それらは除外してあります。

注目はIronPDFです。
開発ライセンスは不要で、SaaSの1サービスで利用者無制限の使用ライセンス(無期限)が$1599で買い切りのため、候補に入れられるぐらい価格面で優れています。

iText 7は価格が公開されておらず、サービス形態や規模で価格が決められるようです。
開発ライセンスも必要で、価格もそれほど安くありませんでした。

他、GrapeCityのDioDocsやActiveReportは日本製で日本特有の仕様に対して手厚いサポートがあったり、GUIで帳票が作成できます。
型にハマった帳票を量産する場合は良いですが、細かい変更・対応は苦手な印象です。
高額ですが、要件や予算が合えばお勧めです。

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