[Windowsランチャー] Spotlightやalfredの代替アプリはKeypirinha

[Windowsランチャー] Spotlightやalfredの代替アプリはKeypirinha

macユーザーでSpotlightやalfredなど、ランチャーアプリを愛用していた方には、Windows用ランチャーアプリのKeypirinhaがおすすめ!
パフォーマンス、機能ともに優れたフリーソフトで違和感なく移行することが出来ます。

Keypirinhaとは

Windows用の有志が作成したアプリケーションランチャーです。
とにかく高速・最小のメモリ負担・バッテリーに優しいことをコンセプトにしつつ、プラグインにより必要な機能を追加できる多機能さも備えています。
今日から貴方もKeyboard Ninjaです。

Windows標準のWin+sと何が違うの?

入力してから結果が表示されるまでのレスポンスが段違いです。
Keypirinhaは一文字ごとに押した瞬間に結果が表示されます。

Windows標準のショートカットキーのWin+sは押しづらく、変更することもできませんが、
Keypirinhaは変更可能で好きなキーに割り当てられます。
私はAlt+Spaceに割り当てています。

アプリケーション検索に様々な拡張機能が追加でき、Google検索や翻訳・ウィンドウタブの切り替え・FTP・ファイルブラウ等の公式機能を始め、外部の有志が作成した拡張パッケージを追加する仕組みも用意されているので、こんな事できたらいいなと思ったことは大抵誰かが出来るようにしてくれています。

2020年5月、Windowsの公式拡張ツール「PowerToys」にランチャー機能のPowerToys Runが追加されました。
リッチなUIですが、遅いです。
入力してから検索結果が表示されるまでに待ってあげないと使えないので、現時点ではKeypirinyaの方が優れています。

ダウンロード

Keypirinhya公式
https://keypirinha.com/

設定ファイル

設定はタスクバーのアイコンを右クリックしてConfigure Keypirinyaから行います。
GUIではなくテキストベースで設定します。

左側のウィンドウにデフォルトの設定値が表示され、右側に変更する設定を追加することで、設定値が上書きされて反映されます。

設定例 Keypirinhya

[app]
# Windows起動時に自動的に開始する
launch_at_startup = yes
# Keypirinhya起動ショートカットキー
hotkey_run = Alt+Space

[gui]
# Keypirinhyaからフォーカスが外れたら閉じる
hide_on_focus_lost = yes
# escapeで常に閉じる
escape_always_closes = yes
# カラーテーマを
theme = MediumLayout, SolarizedDarkColors

ウィンドウを切り替えるTaskSwitcher

Windows標準のAlt+Tabのタスク切替と同等のことをKeypirinyaから行えます。
パッケージの設定はConfigure Package -> TaskSwitcherです。
パッケージは別途追加インストールする必要はありません。

[main]
# タスクスイッチ用のサジェストを表示
always_suggest = yes

お気に入りのテーマを作る Theme Builder

デフォルトで何種類か用意されていますが、おすすめはテーマビルダーサイトから自分でカスタマイズして作成することです。

Keypirinha用のテーマをながら作成できるサイトを使って設定を作成しましょう。

Keypirinha Theme Builder
https://ricardof.dev/keypirinha-theme-builder/

テーマを作成する

一から作ることも出来ますが、まずはBase themeから337種類のプリセットから好みのテーマを探しましょう。
base themeを選択後、各設定項目を好みに応じて変更していきましょう。
変更内容はリアルタイムで画面に表示されます。

ちなみに、私はbase theme YuleをMiniLayoutにして使用しています。

keypirinha

テーマをダウンロードする

作成したテーマは、Download themeボタンを押下することでテキスト形式でダウンロード出来ます。

(例)Yuleで作成したテーマのテキストファイル

[theme/Yule]
opacity_back = 100
satellite_show = select
satellite_pos = topleft
satellite_size = small
control_margin = 3
textbox_padding = 1
listitem_padding = 1
layout = list_icon,list_dialnum,list_selmark,list_actions
color_background = #2b2a27
color_foreground = #ede0ce
color_title = #ede0ce
color_textbox_back = #2b2a27
color_faded = #ede0ce
color_status = #ede0ce
color_accent = #d63131
color_warn = #cf433e
color_listitem_back = #2b2a27
color_listitem_title = #f8f8f0
color_listitem_desc = #ede0ce
color_listitem_tips = #ede0ce
color_listitem_selected_back = #33322e
color_listitem_selected_title = #ebb626
color_listitem_selected_desc = #ebb626
color_listitem_selected_tips = #ebb626
font_large_size = 18
font_large_style = bold
font_snormal_size = 10
font_snormal_style = cleartype
font_normal_size = 12
font_normal_style = cleartype
font_small_size = 10
font_small_style = cleartype
font_face = Tahoma,Arial,Segoe UI
compact_results = yes
listitem_title_font = snormal

 

テーマをkeypirinhyaに設定する

タスクバーに常駐しているkeypirinhyaを右クリックして、Configure Keypirinhaから設定画面を表示します。

[gui]セクションと、themeの設定項目を追加します。
私の場合はテーマ名が[theme/Yule]なので、設定値はYuleとなります。
各々で選択したテーマ名に置き換えて下さい。

次に、ダウンロードしたテーマファイル内に記載された設定値を全てコピーして、そのまま貼り付けます。

[gui]
theme = Yule

[theme/Yule]
opacity_back = 100
satellite_show = select
satellite_pos = topleft
satellite_size = small
control_margin = 3
textbox_padding = 1
listitem_padding = 1
layout = list_icon,list_dialnum,list_selmark,list_actions
color_background = #2b2a27
color_foreground = #ede0ce
color_title = #ede0ce
color_textbox_back = #2b2a27
color_faded = #ede0ce
color_status = #ede0ce
color_accent = #d63131
color_warn = #cf433e
color_listitem_back = #2b2a27
color_listitem_title = #f8f8f0
color_listitem_desc = #ede0ce
color_listitem_tips = #ede0ce
color_listitem_selected_back = #33322e
color_listitem_selected_title = #ebb626
color_listitem_selected_desc = #ebb626
color_listitem_selected_tips = #ebb626
font_large_size = 18
font_large_style = bold
font_snormal_size = 10
font_snormal_style = cleartype
font_normal_size = 12
font_normal_style = cleartype
font_small_size = 10
font_small_style = cleartype
font_face = Tahoma,Arial,Segoe UI
compact_results = yes
listitem_title_font = snormal

 

最後に右メニューのRefresh Configurationから設定値を再読み込みすることで、実行中のkeypirinhyaに反映されます。

テーマをカスタマイズできるソフトウェアは多くありますが、自身が満足できるデザインセンスを持った人は多くないでしょう。
テーマのビルドサイトでお気に入りのテーマを作って、頻繁に目にするkeypirinhyaを好みの見た目に変えましょう!

サードパーティの拡張機能を追加

パッケージ管理ツールを有効化してサードパーティの拡張機能を追加しましょう。

PackageControlを有効化する

Keypirinhaを実行してキーワード入力画面を表示します。
その状態でF2キーを押すと、コンソールが立ち上がります。

コンソールに以下のコマンドを入力するとPackageControlが使用可能になります。

import keypirinha as kp,keypirinha_net as kpn,os;p="PackageControl.keypirinha-package";d=kpn.build_urllib_opener().open("https://github.com/ueffel/Keypirinha-PackageControl/releases/download/1.0.3/"+p);pb=d.read();d.close();f=open(os.path.join(kp.installed_package_dir(),p),"wb");f.write(pb);f.close()

サードパッケージ

KeypirinhaからPackageControl Install Packageコマンドが使えるようになります。
一度Tabを押してインストールするサードパッケージを検索し、選択します。
インターネットからファイルをダウンロードして手動で配置するような作業は不要で、パッケージを選択するだけでインストールは完了します。

おすすめのパッケージをいくつか紹介します。
その他のパッケージは公式リファレンスを参照下さい。

公式リファレンス 6. Third-Party Packages
https://keypirinha.com/contributions.html

WinSys

Windowsユーザーは入れておけば間違いなく便利になります。
端末のシステムコマンド(ロック、シャットダウン、再起動…)や、WindowsOS特有のディレクトリ(ユーザールート、ドキュメント、ダウンロード)等がKeypirinhaから呼び出せるようになります。

kvnxiao / keypirinha-winsys
https://github.com/kvnxiao/keypirinha-winsys

WindowsApps

Windowsストアからインストールしたアプリは、デフォルトではKeypirinhaは検索できません。
WindowsAppsを入れることで、検索対象とすることができます。

ueffel / Keypirinha-WindowsApps
https://github.com/ueffel/Keypirinha-WindowsApps

Kill

タスクをKill(強制終了)できます。
タスクマネージャーから強制終了する操作と同じですが、Keypirinhaの検索・抽出・選択のフローでタスクを選択するだけでkillすることができます。

ueffel / Keypirinha-Plugin-Kill
https://github.com/ueffel/Keypirinha-Plugin-Kill

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