DBeaverのSQLエディタは、デフォルトでテーブルやカラム列名の後にスペース、シングルクォートや括弧などの引用符などが自動で補間されます。 「鬱陶しいったらありゃしない」という人も多いでしょうから…
高機能なSQLクライアントのDBeaverを使いこなして作業効率をアップするためのキーボードショートカットを紹介します。
機能が多くあるので、いちいちマウスに持ち替えていると作業効率も悪くなってしまうので、ショートカットを使いこなしましょう。
忘れたらページを見て思い出し、日頃から一つずつ使っていると、そのうち無くてはならないぐらい必須に思えるようになりますよ!
- 1. 作業効率を高める便利なショートカット
- 1.1. 新規SQLエディタを開く(F3)
- 1.2. SQLエディタを閉じる(Ctrl+W)
- 1.3. クエリを実行する(Ctrl+Enter)
- 1.4. 次のクエリ・前のクエリに移動する(Alt+↑・Alt+↓)
- 1.5. 新しいタブでSQLを実行する(Ctrl+\)
- 1.6. SQLスクリプトを実行する(Alt+X)
- 1.7. SELECT結果の行数を取得する(Ctrl+Shit+Alt+C)
- 1.8. SELECT結果のすべての行を選択する(Ctrl+Shift+Alt+A)
- 1.9. 検索・置換(Ctrl+F)
- 1.10. インクリメンタル検索(Ctrl+J)
- 1.11. SQLエディタを垂直方向に分割(Ctrl+Shift+[ )
- 1.12. アクティブなデータベース接続先の切り替え(Ctrl+9)
- 1.13. アクティブなスキーマを選択(Ctrl+0)
- 1.14. 結果パネルの切り替え(Ctrl+6)
- 1.15. アクティブパネルを切り替える(Alt+6)
- 2. ショートカットキーの変更
作業効率を高める便利なショートカット
統合開発環境のEclipseと同じGUIのためか、ショートカットキーもEclipseと似ています。
Eclipseを使い込んでいた方は、Eclipseのショートカットを試しに押して見ると動くかもしれません。
新規SQLエディタを開く(F3)
これがないと始まらない、自由に実行するSQLを入力するSQLエディタは、F3を押すと開かれます。
既に1つ以上SQLエディタを開いている場合、開いているSQLエディタ一覧が表示され、SQLエディタの切り替え機能になります。
上下の矢印キーで切り替え先を一覧から選択したり、多ければ文字列による絞り込みも可能です。
ただ、私は新規SQLエディタを開きたいのに、この画面が出てきたらイラッとします。
そんな時は、Ctrl+F3を押せば一発で新規SQLエディタが立ち上がります。
本来の新しいSQLエディタを開くショートカットキーCtrl+]でもOKです。
SQLエディタを閉じる(Ctrl+W)
アクティブ状態のSQLエディタタブを閉じます。
クエリを実行する(Ctrl+Enter)
Ctrl+Enterを押すことで、入力されたクエリを実行します。
複数のクエリが1つのSQLエディタに入力されている場合は、カーソル位置のクエリだけが実行されます。
次のクエリ・前のクエリに移動する(Alt+↑・Alt+↓)
1つのSQLエディタ内に複数のクエリが記載されている場合、Alt+↑・Alt+↓でクエリ単位でカーソル位置を移動できます。
クエリを実行するCtrl+Enterと組み合わせることで、素早く目的のクエリを実行できます。
新しいタブでSQLを実行する(Ctrl+\)
SQLを実行後の結果セットは下部のタブに表示されますが、Ctrl+\で実行すると常に新しく作られたタブに実行結果が表示されます。
データ修正前に実行しておき、データ修正後に新しいタブで開かれるように実行することで容易に比較することが出来ます。
SQLスクリプトを実行する(Alt+X)
1つのSQLエディタに複数記述されているSQLを同時にまとめて実行することが出来ます。
結果はそれぞれ別タブで開かれるので、複数SQLで1セットの処理の場合等、まとめてSQLを実行したい時に便利です。
SELECT結果の行数を取得する(Ctrl+Shit+Alt+C)
SELECT文に該当する行が何行あるのかをクエリをCOUNTに変更する事なく取得できます。
SELECT文が記述されたクエリの場合にこのショートカットを実行すると、
SELECT句の中身が裏でCOUNT(*)に差し替えられて実行されます。
SELECT結果のすべての行を選択する(Ctrl+Shift+Alt+A)
DBeaverは何万行のデータが入ったテーブルを全件SELECTしないように、デフォルトでLIMIT件数が200に設定されています。
このLIMITを一時的に開放してSELECT結果を全件取得するのがこちらのコマンドです。
一見メリットが無さそうですが、危険防止のためのLIMIT設定の設定値を変えず、
一時的にそのクエリにだけLIMITを外せるため、戻し忘れてやらかす心配がなくなります。
検索・置換(Ctrl+F)
通常の検索・置換はCtrl+Fから実行できます。
様々なオプションや正規表現も利用できます。
インクリメンタル検索(Ctrl+J)
通常検索よりも、単純な文字列検索を少ないステップで行うことが出来ます。
検索対象は現在のカーソル位置から後ろが対象になります。
Ctrl+Jを押すと、インクリメンタル検索モードに入ります。
そのまま検索したいキーワードを入力するとリアルタイムで1件目にヒットする文字列が選択状態になります。
続けてCtrl+Jを押すと2件目にヒットする文字列へ移動していきます。
最小の操作で検索できるので、是非使いこなしてください。
SQLエディタを垂直方向に分割(Ctrl+Shift+[ )
1つのSQLエディタ内を2つに分割できます。
左右のエディタのカーソル位置・スクロール位置はそれぞれ独立して動きます。
入力した内容は、元々1つのエディタなので左右両方に反映されます。
サブクエリが大量に入っていたりして長くクエリで1画面に収まらないような場合に
左をSELECT句の閲覧用・右を入力用などに使い分けると便利です。
アクティブなデータベース接続先の切り替え(Ctrl+9)
SQLエディタの実行対象を別のデータベースに切り替える場合に使用します。
ショートカットを覚えておくことで、マウス要らずに接続先が切り替えられます。
アクティブなスキーマを選択(Ctrl+0)
接続先を作成する際、具体的な接続先のスキーマ(データベース)を指定していない接続先の場合に使用します。
ある接続先のホストに複数のスキーマがある場合、どのスキーマに対して実行するか切り替えることが出来ます。
結果パネルの切り替え(Ctrl+6)
SQLエディタの表示エリアを広くするため、結果パネルを非表示にするショートカットです。
非表示状態で再度押すことで再表示されます。
また、Ctrl+Shift+6で逆にSQLエディタを非表示にして結果パネル側を最大化することが出来ます。
アクティブパネルを切り替える(Alt+6)
カーソル位置をSQLエディタと結果パネル間で切り替えるショートカットです。超重要です!
SQL記述→実行→結果セットへカーソル移動して内容を確認(PageUp/Downでスクロール)するといった一連の流れが
キーボードのみで行えるようになります。
ショートカットキーの変更
一連の紹介したショートカットは、あまり馴染みのないキーに割り当てられているものも多くあります。
これらのショートカットは、すべて自由に別のキーに割り当てることが出来ます。
私は「郷に入っては郷に従った方が後々面倒なことにならない」と考えるタイプなので、あまりショートカットキーは変更しませんが、中には指がつりそうな組み合わせもあるのでお好みに合わせてカスタマイズして下さい。
変更はツールバーの「ウィンドウ→設定」の以下の「キー」の設定項目から変更できます。
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